セラピストがうつ病になると

誰でもなる。それがうつ病

今ではすっかり症状は無くなりましたが、僕は過去にうつ病を経験しています。

今から4年前くらい。今は良くなってから2年くらい経ってます。なので、完全にコントロール出来てるなと感じとれるまでは丸2年です。

比較的体に理解があるセラピストでさえこれくらいかかります。そりゃ一般の人だと治らない人がいてもおかしくないと思います。

発症したのは開業した直後です。

勤めている時に睡眠削って働きまくったのがたたり体調を崩し退職。

その後、体調が戻ったと思ってあまり間をおかず、万全でないなか勢いで開業した結果ですね。

結局、病気以外にも色々あって半年で廃業です。

本当、惨めでしたね。

それまでは

  • ポジティブなら大丈夫
  • 若いから大丈夫
  • 楽しんでるから大丈夫

こんな風に考え「自分は絶対にうつになんかならない。」と根拠のない自信を持っていました。

セラピストという仕事をしてれば、精神的な症状を抱えた患者さんを見ることはありますよね。

だから、僕も一般的な知識は持っていましたが、まぁ実際に自分の身に降りかかるとは夢にも思いませんでした。

勝手なイメージで、「徐々に症状が出てくるんだろうなぁ。」と思っていましたが、自分にとっては日付と時間も覚えているくらい突然の出来事でしたね。

その時は、突然押しつぶされそうになるくらい強烈な不安と恐怖に襲われ、頭を抱えてうずくまって数時間、必死にその時が過ぎるのを待ったような気がします。

本当、死を感じさせるくらい強烈な発作。思い出したくもない。

突然の発作、コントロールの効かない感情

突然嵐のような発作が過ぎた後は、全身の虚脱感、脱力感、倦怠感が体を包み込み、なんと表現したら良いかわからないような感覚です。

よく覚えてはいませんが心療内科に無意識に向かったのだと思います。

診察中も泣きながら問診を受けていたためか「うつ病」ということをその場で診断されました。

通常は経過観察をしてから診断されるようですが、自分の場合はその場で言われましたね。

その後は「人目をはばからず泣いてました。」もう惨めで惨めで。

その日から地獄のような日々のはじまりです。

突然泣き出したり、イライラしたりと情緒は不安定。眠れない。眠れないと思ったら、今度は起きることを忘れるくらい眠り、吐き気、発熱など様々な症状のオンパレードです。

もう、感情も自律神経もぐちゃぐちゃです。

不眠が一番つらい

「うつの症状に不眠があり、不眠症の人はうつになる。」

不眠症とうつは密接に関係してるというところからも、主たる症状は不眠症状。

とにかく眠れない。

目を閉じても頭の中ではネガティブなイメージに支配されてリラックスできませんし、それがピークに達するとゲーゲー吐きます。

それでも気付いたら寝ていますが、でも朝がまた起きられません。何かがまとわりつくような感覚で、体を起こしてられないのです。

最初しばらくの間、眠れない状態が続いてましたが、今度は寝たら起きなくなりました。1日15時間以上とか眠る時もありました。

普通そんだけ色んな症状出てれば、睡眠薬、抗不安薬とか飲むと思います。

けど僕は飲まなかったです。

正確には最初の1週間だけは飲みましたが、まったく動けないほどの倦怠感で、これを飲み続けてたら本当に戻れなくなると思い、薬を使わずに治療することにしました。

もちろん先生と相談してね。

早く治したい

うつ病の場合、薬は治すものというより、症状を緩和するものですからね。

根本的な治療は生活習慣の見直しや、運動などの体調管理、ストレス管理に終始する訳です。

病院の先生は忙しいので、お話聞いてくれません。

初診時はともかく、2回目以降は5分くらいじゃないですかね?薬要らないなら行く必要無いのかもしれません。一応月1で通ってましたが。

なので病院以外のことが主です。

最初のうちはカウンセラーのカウンセリング受けたり、経験者の話を聞いたりアドバイスに従い色々なことを試していきました。

目が回って活字がまったく読めなかったので、YouTubeで精神科医のチャンネルとか見てましたね。

その時は、冷静な判断など出来なかったので、言われたこと知ったことはすべて試しました。

色々試してみて、だいたい経験者が言ってることは合ってるなと思います。克服した人の話を聞くことはとても参考になりますよ。

薬に頼り切らず、自分でも出来ること

焦りや不安があると解決しない。それがうつ病。

なので、決して治そうとは思わないこと。重要なのは付き合い方です。

まず重要なのが、ストレス管理。

僕の場合は基本的に自己嫌悪の塊でした。頭の中はネガティブな思考で埋め尽くされていて、不安や悩みしかない状態。

それを吐き出すことが必要になります。

具体的な行動としては「手書きの日記やメモ、人と会話」

その中で共通して重要なのは「消せない」ように頭の中にあることをアウトプットしていくこと。

とにかく紙に油性で思いついたことを書いたり、喋ったりする。それらは修正テープや時間を巻き戻したりしない限り消せない。

つまり、一度外に出した思考を頭の中に戻さないことがとにかく重要で、頭の中をカラッポにすることが大切。

僕の勧める日記の書き方

  • 書かない時があっても良い
  • 言葉になってなくても良い「う〜ん」←これも書く
  • 文章がつながってなくても良い、支離滅裂でOK
  • ノート左だけ使う、右は振り返り用
  • 考えない、とにかくペンを走らせる

最初の頃はとにかく不平不満、自己嫌悪ばっかりになりますが、少し経ってくると感謝の言葉がならんできます。それを続けてると人の優しさを感じれるようになってきて、少しずつ感情的に素直になってきます。

「身近な人に感情的に素直になること」これが本当に重要で、そういうところから喜怒哀楽。感情が戻ってきたように思います。

感情や思考が安定してこないと、不眠症状が良くならない。眠れないことは肉体的な辛さにつながります。

体がしんどければ運動もする気にならない。なので、最初はストレス管理です。

ちゃんと眠れて不眠症状が無くなってくると、運動出来るようになります。うつ病は運動で良くなります。逆に運動しないと良くならない。そうも言えます。毎日プール行ってましたね。最低1時間泳いでました。

最近では「運動は薬と同等の効果がある」とも言われてます。効果ありますよ。

うつ病、自律神経失調の患者さんみてる人は、運動出来るくらいまでのきっかけ作りを中心に考えれば良いんじゃないかな。運動してれば、それだけでかなり改善するはずです。

目安、息が上がるくらいの運動。心拍130/分くらいで30分以上あると良いね。

なので、自律神経のバランスを整えるのは、当たり前のように栄養・睡眠・運動です。

これ以外に無い。

うつは色んなことを教えてくれる

うつとの付き合いはとても長い。

そして一度なってしまうと、良くなった後でも治ったという感覚にはならないと思う。強烈な経験なので頭の隅にはいつもあります。

なので、治癒でなく寛解と言われるのだと思います。

ですが、治すことは出来なくてもコントロールすることはできる。そして、自分の限界を超えたからこそ「ここまで。」という線が引けるようになる。

自分の限界を知ったということに関しては、人生をとても生きやすいものにしてくれるので、たくさん失ったものがありますが、良い経験をしました。

なので「うつになって良かった。」と思ってます。この仕事をしていく上でも、今はプラスに働いてますしね。

うつになったのは、体調が万全で無い中で、勢いで開業して、肉体的な疲労と合わせて未来への不安に押しつぶされたのが全てかなと思います。

先のことなんか心配してもしょうがないんですけどね。

松下電器の創業者、松下幸之助氏もこんなこと言ってます。

「どんなに悔いても過去は変わらない。どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。いま、現在に最善を尽くすことである。」

何か気分的にすぐれない時にはこの言葉を思い出すようにしています。

心配してもしょうがない。

どんなに心配しても未来は誰にもわかりませんからね。

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